平成中村座 4月公演 「法界坊」

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いやもう全く樂しい舞台で前半の2時間は笑いっぱなし。
法界坊は今までにも舞台を見ているし、NY公演のビデオも見たし、DVDも持っていて家でも何回か観ているのにやっぱり高いチケットを買いました。一階席14000円。

チケット代の価値は十分にある舞台でした。何しろ出演者が皆こなれていて、冗長なところは簡単な説明(ナレーション)で済ませ、のっけからアドリブ全開。今まで見た「法界坊」の中でダントツの出来!

笹野高史さんが登場人物を説明して舞台は始まりました。そこからはじけっぱなしの舞台で、どこまでやるんだろうと・・・覚えているのは途中で客席に降りた勘三郎さんが客いじりを始めて、「政明くんだ。この子は偉い子でねぇ6月にはダンゴになるんだよ~~」あれ?団子?
「あ、そうそう中車さんも忘れちゃいけない、みなさん応援よろしくね」

香川照之さん(九代目中車)と長男の政明君(五代目団子)がいらしてました。他にも亀治郎さんの姿も見えました。(四代目 市川猿之助を6月に襲名されます)澤瀉屋さんがたがいらしてたんですねぇ。これからの若手に、特に政明くんに中村座の「法界坊」を見せようという気持ちがあったんじゃないかと思います。

お陰で素晴らしいお芝居を見ることが出来ました。
やきもちを焼くお組(扇雀さん)は物陰からこっそりどころか塀を乗り越えて覗きこむし、亀蔵さんはあのサソリみたいな格好のまま片足を上げて扇雀さんの上でゴロゴロおどるし(ふんどしはピンクでした)、勘九郎をなじるところでは「何気取って格好つけたって、オレはお前のことならなんでも知ってるんだぞ!(当たり前です父親です)え~~っ、お化け屋敷にも怖くて入れなかった奴が」(勘三郎)
すぐに笹野高史さんが受けて次の場面で「お化け屋敷に入れなかったくせに」

他にもいいところで邪魔にくる橋之助をいじって「あの野郎、本人もちっとは自分がいい男だと思ってやがるところが余計に気に食わねぇ。(橋之助吹き出す)しかも子供が二人も居やがるくせに秋にまた子供が生まれるってんだから」会場からお~~~とどよめきが起きて「オメデトウ」の歌舞伎では珍しい大向うがかかるが一息入れて「嘘だよん」

騙されました。

花道に消えた勘三郎を見送って橋之助が「全く元気になったのはいいが~~」とぼやく。ほんとにお元気になられて良かった。

他にも黒子が勘九郎に、勘九郎(松若丸・要助)が紙と硯を取りに行こうとするとほらここにあるからと渡しに来て隣に座りことごとく先回りして墨はするわ代わりに書いた物を出してさっさとやれと支持するわ誰だったのか?
でもあの遠慮のない突っ込み方は多分七之助?

後でその証文を見て要助に法界坊が「キタネェ字だね、だから習字をヤレといったんだ」(勘九郎に勘三郎が言ったわけです)
笹野高史のムーンウォークありミュージカル有り。

あぁ全部は思い出せない。

2部は打って変わって正統派のお芝居で怨霊となり、野分姫と合体した法界坊が討たれるまで。世界一低い宙乗りは無かったな。

舞台背景の扉が開き、桜吹雪の中本物の隅田川とスカイツリーを借景にエンエンディング。

カーテンコールがあって観客はスタンディングオベーション。
私は個人的に歌舞伎でスタンディングオベーション をしたのは歌舞伎座の俳優祭以来です。いや面白かった。

2部の半ばから私の席のすぐ隣に香川照之さんと息子さん、亀治郎さんが中央通路にいらっしゃいました。左右の席だとラストシーンのスカイツリーや何かが見えないからでしょう。
カーテンコールでまた勘三郎さんが政明くんや中車さんについて話され、通路の側の人達が拍手して「6月観に行きますよ」「頑張ってください」と声をかけていました。

あと3日しかないけど、「どうしようかな~法界坊は何度も見たしな」と思ってチケットを取らなかった方!スゴイ当たりですこの舞台。見ないと損です。

この記事へのコメント

2014年02月10日 15:40
今になってみると、ホントに行っといてよかった。

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