セザンヌ展 パリとプロヴァンス

国立新美術館「セザンヌ展」http://cezanne.exhn.jp/index.html

に行ってきました。セザンヌはお母様が大好きな画家で、この大胆な構図と構成が・・・と熱く語っておられる画家ですので行かぬわけにはいきません。
「りんごとオレンジ」の複製画をお誕生日に贈ったこともあります。(写真)
私の中では「巨匠」「静物画の人」のイメージ。素晴らしいとは思うんですがあまり好みではありませんでした。
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いや、通してみてみるべきものですね絵画というのは。

初期のセザンヌは・・・見るべきところの一つもない、魅力も何もない平凡極まりない絵でした。よくこういう絵を高校の美術部の連中が書いてたなぁ。

厳しくて怖いお父さんをだまくらかして、これだけの絵が描けるならとパリに絵の修業に出れたのが20過ぎこの時の絵がまた!デッサンというものは知らなかったんだよね?と念をおしたくなるような大きいだけの4枚の絵で。(写真)
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その後も特に印象に残らないような「上手ねぇ」としか褒めようのない絵が展覧会では初期から22枚続き、23枚目の「ベルヴェから見たビロン・デュ・ロワ」で突然セザンヌのタッチに!アレ?45歳の作品!

だいたい30代後半と言うより40を超えてから突然「セザンヌ」になってしまいます。

性的なものに悩まされている間は悶々としてつまらない身体の絵ばかりで、「水浴」の絵はいかにも迷ってますと告白されてるみたいで、簡単に言うと「パス!」

私の好みは45歳から50歳くらいに書かれた風景画で「風景」(なんて題だ!)や「マルスの川岸」
いかにも印象派!このくらい軽いタッチが好きだなぁ。どうも静物はなんだか美術の講義の資料みたいで。
本人は「私は林檎一つで世界を感動させたい」と思っていたらしいし、確かに「感動」はあるんだけど、好みは好み。

遺作になった「庭師ヴァリエ」は印象派のタッチで描かれていたのでポストカードを買いました。(写真)他の私の好きな絵は総てミュージアムショップには無かった。
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ちょっと絵が好きで、まぁ上手くて、それだけなら埋もれて終わっただろうに、あの時代のパリで印象派に飲み込まれてあがいてあがいて逃げて、それでもやめなければ、こんな絵を描くようになれるんだ。というのが感想です。
運が良かったねセザンヌ。
最後までお父さんが怖くて「モデルの女の子とできちゃった結婚して子供もいるの」って言えなくて隠し通したお金持ちのボンボンです。

あと面白かったのはセザンヌの部屋の再現(レプリカではなくセザンヌの部屋に実際あったものを使ってある)で、どうもセザンヌの静物画でビンや花びんがまっすぐじゃないように見えるけど、果物や花はこれだけ精緻に描くセザンヌが何でビンや花びんのデッサンが歪むのかなぁと思っていたらなんのことはない!
この時代のビンが垂直に立っていない!花びんも微妙に歪んでいて傾いでいました。

見たまんまだったんですねぇ。大笑いしました。

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